2022年6月24日
一日葬と家族葬の費用比較 どちらが良いか分かりやすく解説
葬儀の多様化にともない、葬儀を簡素化した一日葬や家族葬が増えています。
一日葬や家族葬はどちらも葬儀を簡素化することで、一般葬に比べて費用を安く抑えられることが特徴です。では、一日葬と家族葬の費用にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、一日葬と家族葬の費用や内容を比較しながら、どちらがよいかを解説します。
家族葬とは?家族葬の内容は?
家族葬とは、故人の家族や親戚、とくに親しかった友人や知人のみが参列して行われる葬儀のことです。
参列者の人数は基本的に1〜30人程度です。参列者が少ない分、故人との別れの時間をゆっくりと過ごせます。
家族葬では、一般葬と同様に通夜・葬式・告別式・火葬を行います。葬儀の内容などは一般葬と大差はなく、参列する人数にのみ大きな違いがあります。
一日葬とは?一日葬の内容は?
一日葬とは、通夜を行わずに一日で葬式を完結させる葬儀形式のことです。
一般葬や家族葬などでは前日に通夜が行われるため、通常二日間にわたって葬儀が執り行われます。しかし、一日葬は通夜を行わない分、葬儀が一日で完結します。
ただし、一般葬と異なる点は通夜を行うか否かという点だけで、葬式と告別式、火葬は通常通り行われ、僧侶の方に読経して頂いたりと内容は変わりません。
このように、その名の通り通夜を行わずに一日で葬儀を完結させる葬儀形式が一日葬です。
一日葬と家族葬の異なるポイント
一日葬と家族葬はどちらも葬儀の規模を縮小して行いますが、両者にはいくつかの違いがあります。
まず、前述の一日葬と家族葬の内容から分かる通り、一日葬と家族葬には通夜を行うか否かという違いがあります。具体的には、一日葬は通夜を行いませんが、家族葬は基本的に通夜をすることがほとんどです。
また、参列者の人数にも違いがあります。一日葬は家族や親戚、親しい友人だけではなく、仕事関係者など一般葬と同様に多くの人が参列します。しかし、家族葬は家族や親戚、とくに親しかった友人のみの参列となるため、参列者は少なくなります。
このように、一日葬と家族葬は通夜の有無や参列者の人数が異なります。
家族葬を選ぶ理由
家族葬の内容を踏まえて、家族葬を選ぶべき理由は以下の通りです。
- 家族や親戚の人数が少ない場合
- 故人の意向または家族の意向に沿って静かに葬儀を行いたい場合
- 料理や返礼品の有無を自由に決めたい場合
- 費用を抑えたい場合
- 故人に友人が少なく、参列者が少ないと予想される場合
上記のいずれかに該当する場合は、家族葬を検討するとよいでしょう。
一日葬を選ぶ理由
一日葬の内容を踏まえた上で、一日葬を選ぶべき理由は以下の通りです。
- 家族や親戚が遠方に住んでいる場合
- 参列者や親族に高齢者が多い場合
- 共働き世帯など日程調整が難しい場合
- 費用を抑えつつ式はしっかりと行いたい場合
一日葬は一日で葬儀を完結できるため、遠方の方や日程調整が難しい方でも参列しやすいという特徴があります。上記の場合は一日葬を検討しましょう。
家族葬と一日葬の費用面に大きな差はない
家族葬と一日葬を費用面で比較すると大きな差はありません。家族葬と一日葬それぞれの具体的な費用相場を紹介します。
鎌倉新書が発表した「お葬式に関する全国調査」を見ると、家族葬の費用相場は約137万円、一日葬の費用相場は約134万円でした。このように、費用で比較すると家族葬と一日葬に大差はありません。
また、一般葬の費用相場は約239万円です。家族葬や一日葬は、一般葬と比較して費用を大幅に抑えられることがわかります。
費用を抑えたい場合は、家族葬か一日葬を選択するとよいでしょう。
出典:鎌倉新書『第4回お葬式に関する全国調査』
家族葬と一日葬でかかる費用内訳もほぼ同じ
家族葬と一日葬の費用相場は大きな差がないことが分かりましたが、費用内訳に違いはあるのでしょうか。
結論からいうと、家族葬と一日葬の費用内訳も実はほぼ変わりません。家族葬と一日葬それぞれの費用内訳は以下の通りです。
家族葬の費用内訳
- 葬儀費用(祭壇費や棺の費用、供花の費用など)
- 式場の利用料金
- お布施
- 飲食費
- 返礼品にかかる費用 など
一日葬の費用内訳
- 葬儀費用(祭壇費や棺の費用、供花の費用など)
- 式場の利用料金
- 参列者のおもてなし費用
- お布施
- 飲食費
- 返礼品にかかる費用 など
ここからは、上記の費用内訳について内容や費用相場を詳しく解説します。
施行費用
施行費用とは、葬儀を行うための費用です。おもに、祭壇費、棺の費用、供花の費用などの費用が発生します。
通夜を行わない一日葬は、家族葬よりも施行費用が安くなる傾向にあります。
施行費用は葬儀社によって料金が大きく異なりますが、80万円前後が相場です。
施設利用料
施設利用料とは式場の利用料金のことで、控室や接待室の利用料金も含まれます。
施設利用料については、参列者が少ない家族葬の方が安く抑えられることが多く、費用相場は10〜20万円前後です。ただし、施設利用料は葬儀社によって大きく異なるため事前の確認が必須です。
また、葬儀を自宅で行う場合は施設利用料はかかりません。とくに、家族葬は参列者が少ないため自宅を会場にすることも可能です。
返礼品、飲食接待費など
返礼品は、香典をいただいた方にお返しとして渡す「香典返し」を指します。香典返しは当日にその場でお渡しすることもあれば、後日改めてお渡しすることもあります。
香典返しは香典の額の半額である「半返し」が基本です。
返礼品にかかる費用は、いただいた香典の数によって変動するため、家族葬よりも一日葬の方がかかるでしょう。
また、通夜と告別式の後に設けられる飲食接待費もかかります。通夜では一人1,500円〜2,500円程度、告別式では一人4,000円〜8,000円程度の食事が基本です。
なお、通夜を開かない一日葬は告別式後の食事のみとなるため、その分飲食接待費が安くなります。
宗教者へのお布施
僧侶をお呼びした場合は、宗教者へのお礼の品としてお布施を渡します。お布施は宗派や地域によって差がありますが、10〜30万円前後が目安です。
僧侶を招いた場合は、必ずお布施も準備しましょう。
参列者が少ない家族葬の注意点
家族葬は、親族をどの範囲まで呼ぶべきかが定義されていないため、参列者選びが難しいという注意点があります。また、参列者を限定するという特徴から、通夜や葬式に参列できなかった方々が葬儀の後に自宅に訪れることが多いという点も、家族葬の注意点です。
葬儀直後の疲れているタイミングで弔問客の対応に追われるということも多く、弔問客の対応が家族の負担となってしまう可能性があります。
日数が少ない一日葬の注意点
日数が少ない一日葬には、都合が合わず参列できない方が出てしまう点に注意しましょう。
一般葬であれば、仕事などで平日の昼間に都合が合わない場合、仕事終わりに通夜にのみ参列する方も少なくありません。しかし、通夜をしない一日葬だと、仕事などで都合が合わず、参列できなくなる人が増えます。
また、参列者の一部の方やお寺の理解が得にくいことも一日葬の注意点です。
これまでの葬儀は通夜をした上で、葬式と告別式、火葬を行うことが一般的でした。しかし、一日葬は通夜を行わないため、「故人を十分に弔っていない」と判断する方もいます。
このような方やお寺に理解を得づらいことが、一日葬のデメリットといえるでしょう。
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