2024年9月17日
戒名の意味と宗派別特徴|選び方や費用相場も解説
「戒名」とは、亡くなった方が仏門に入るときに授けられる名前のことです。宗派によって呼び方や構成が異なり、それぞれの戒名に込められた意味や由来も様々です。この記事では、戒名の意味や宗派別の特徴、選び方、費用相場などを詳しく解説し、読者の疑問を解消します。
戒名とは?意味や由来をわかりやすく解説
「戒名」とは、亡くなった方が仏門に入るときに授けられる名前のことです。生前に持っていた名前とは異なる、仏の世界における新しい名前として、故人への敬意と追悼の気持ちを表すものです。宗派によって呼び方や構成が異なり、それぞれの戒名に込められた意味や由来も様々です。この記事では、戒名について、その意味や由来をわかりやすく解説していきます。
戒名は、仏教において、故人が仏の教えに従い、仏道を歩むための指針となるものです。故人の生前の行いや功績、そして遺族の願いなどが込められ、故人の魂が安らかになるように、また、生前の功徳が積まれるようにと、心を込めて名付けられます。戒名は、故人にとって新たなスタートを告げる、いわば「仏の世界における名前」と言えるでしょう。
戒名には、いくつかの要素が含まれています。一般的な要素としては、
- 法号: 仏の教えに従い、仏道を歩むことを示す称号
- 戒名: 仏門に入ったことを示す名前
- 院号: 生前の功績や地位を表す称号
などが挙げられます。これらの要素を組み合わせて、故人それぞれの戒名が構成されていきます。戒名には、故人の生前の生き様や遺族の想いが込められており、その中には、故人への深い愛情や尊敬の念が感じられます。
戒名の選び方:宗派別特徴とポイント
戒名は、宗派によってその構成や特徴が異なります。それぞれの宗派には、戒名の付け方に独自のルールや慣習が存在しており、故人の生前の生き様や遺族の想いを反映した名前が授けられます。ここでは、主要な宗派における戒名の選び方について、特徴やポイントを詳しく解説していきます。
宗派によって戒名の構成要素や文字の選び方に違いがあるため、事前に宗派の特徴を理解しておくことが大切です。例えば、浄土真宗では、戒名(法名)に「○○院」といった院号が用いられることもあるが、「○○信士」や「○○居士」といった称号が用いられることは少数です。一方、曹洞宗では、戒名に「○○禅定門」といった法号が用いられることが多く、「○○道信」や「○○道心」といった称号が用いられることもあります。
戒名の選び方について、宗派ごとの特徴とポイントをまとめました。
- 浄土真宗: 浄土真宗では、戒名を「法名」と呼び、次のような特徴があります。
- 浄土真宗では「他力本願」という教えを根幹に持ち、阿弥陀如来を深く信することで極楽浄土へ行けると考えられているため、戒律を守り厳しい修行を行うという概念がありません。
- 法名は、仏弟子となることを誓う際に授かる名前で、阿弥陀仏の教えを守りながら出家せず生きていくことを誓う際に授けられます。
- 法名は、基本的に無料で授かれますが、格式の高い法名を授かる場合は有料となり、20万円〜50万円ほどの費用がかかります。
- 法名は、通常「院号」「道号」「位号」の部分を付けません。
- 法名の上に「釋(釈)号(しゃくごう)」をつけるのは、お釈迦様の弟子になるという意味です。男性は「釋(しゃく)」、女性は「釋尼(しゃくに)」をつけます。
- 浄土真宗・本願寺派では現在、男女とも「釋○○」とし、「尼」の文字が入らないようになっています
- 曹洞宗: 仏の教えに従い、仏道を歩むことを示す。故人の生前の生き様を反映した名前が選ばれることが多い。曹洞宗の戒名には、次のような特徴があります。
- 戒名は二文字で構成されるのが一般的で、「院号」「道号」「位号」が加わって総称されます。
- 戒名には4つのランクがあり、「信士・信女」が最も安価で、「院居士・院大姉」が最も高価です。
- 白木位牌には、戒名の上に「新帰元」、下に「霊位」と記されることがあります。「新帰元」は「新しく元いた世界に帰る」という意味で、この世での務めを終えてあの世に帰ることを表しています。
- 四十九日法要後に本位牌に改める際は、「新帰元」という文字はなくなります。
- 曹洞宗の戒名には院号の上に梵字が入るケースがあります。
- 0歳~17歳までの未成年の子は子供用の位号が授けられます。子供の戒名・法号は「戒名・日号」「位号」のみとなっており、「道号・誉号」は授けないのが一般的です。
- 日蓮宗: 戒名に「○○日」や「○○妙」といった文字が用いられることが多い。日蓮聖人の教えを継承することを示す。故人の精神的な成長を願った名前が選ばれることが多い。法号は「院号」「道号」「日号」「位号」の四つに分けたものか、「道号」「日号」「位号」の三つの号を与えるのが一般的です。
- 真言宗: 法号を用いることが多い。真言密教の教えに基づいた名前が選ばれることが多い。故人の魂が安らかになるように、また、生前の功徳が積まれるようにと願いが込められる。 真言宗の戒名には、次のような特徴があります。 ◇戒名の上に梵字が1字付きます。成人であれば「ア」という大日如来を表す文字、子どもの場合は「カ」という地蔵菩薩を表す文字が用いられます。 ◇梵字はサンスクリット語の文字で、仏教発祥の地である古代インドで経典などを記述する際に使われていました。 ◇戒名は仏の弟子、仏教徒としての名称であり、本来は生前に授かるものですが、多くのケースで死後にご遺族の依頼で僧侶が授けます。
- 臨済宗: 臨済宗の戒名には、次のような特徴があります。
- 二文字で構成されるが、院号、道号、位号も加えられて「戒名」と総称される
- 白木位牌には戒名の上に「新帰元」、下に「霊位」と記されることがある
- 四十九日法要後に本位牌に改める際は「新帰元」はなくなる
- 戒名にはランクがあり、「信士・信女」「居士・大姉」「院居士・院大姉」の3つに分類される
- 戒名料の相場は、「信士・信女」が30~50万円、「居士・大姉」が50~80万円、「院居士・院大姉」が100万円~
- 梵字・冠文字は「空」が一般的だが、ほぼ入れないケースが多い
「新帰元」は「現世の務めを終えてあの世に戻る(新たに仏様の世界に帰る)」ことを意味します。
これらの宗派以外にも、様々な宗派が存在し、それぞれの宗派で戒名の選び方や特徴が異なります。ご不明な点は、寺院の住職や僧侶に相談することをおすすめします。
戒名に込められた意味:願いや想いを理解する
戒名は、単なる名前ではなく、故人への想いや願いが込められた特別なものです。仏教では、戒名は「仏弟子となるための証」であり、故人が仏の教えに従い、来世においても安穏に過ごせるようにと願いが込められています。戒名には、宗派や故人の生前の生き様、そして遺族の想いが反映され、それぞれに深い意味が込められています。
戒名に用いられる文字は、その人の生前の功績や性格、そして遺族の願いを表す象徴的な意味を持っています。例えば、
- 「○○院」:寺院や仏教の教えに貢献した人、もしくは遺族が故人の功績を称えたい場合に用いられる
これらの文字以外にも、様々な文字が用いられ、それぞれに意味が込められています。戒名に用いられた文字の意味を理解することで、故人への想いや願いをより深く理解することができます。
また、戒名は、故人が生前に抱いていた願いや遺族の想いを反映した名前であるとも言えます。例えば、故人が生前に芸術に精通していた場合は、芸術に関連する文字が用いられたり、遺族が故人の穏やかな性格を称えたい場合は、穏やかなイメージの漢字が用いられたりすることがあります。
戒名に込められた意味を理解することは、故人への想いをより深く理解し、故人を偲ぶ心を育むことにつながります。戒名を通して、故人の生き様や遺族の願いを理解することで、故人との絆をより一層深めることができるでしょう。
戒名の値段相場:費用を抑える方法も紹介
戒名は、故人への想いや願いが込められた特別なものです。そのため、多くの人が戒名を付けることを希望しますが、同時に気になるのがその費用です。戒名の値段は、宗派や寺院によって異なり、一概にいくらとは言えません。しかし、一般的な相場を知っておくことで、費用を抑えるための対策を立てることができます。
戒名の値段は、大きく分けて「戒名料」と「戒名料以外」の費用に分けられます。戒名料とは、戒名そのものを付けるための費用で、寺院によって異なる設定があります。一方、戒名料以外には、戒名授与の際に発生する費用がいくつかあります。
戒名の値段相場
戒名料の相場は、宗派や寺院によって大きく異なります。一般的には、
- 曹洞宗:30万円~50万円
- 臨済宗:30万円~50万円
- 浄土宗:20万円~50万円
- 真言宗:20万円~50万円
- 浄土真宗:10万円~30万円
などとなっています。ただし、これはあくまでも目安であり、寺院によっては、この金額よりも高額な場合や、逆に安価な場合もあります。
そもそもお布施に料金表はありません。
故人やお家が生前により宗派や寺院に多大な貢献をしている場合などはお布施が発生しない場合もあります。
要は授けるお寺様の気持ち一つです。
戒名料以外にかかる費用
戒名料以外にかかる費用としては、以下のものがあります。
- 納骨料:5万円~10万円
- 位牌代:3万円~10万円
- 香典返し代:5万円~10万円
- 寺院への寄付金:任意
これらの費用は、寺院や地域によって異なるため、事前に問い合わせておくのがおすすめです。
費用を抑える方法
戒名の費用を抑えるには、以下の方法があります。
- 複数の寺院に見積もりを取る
- 戒名料の安い寺院を選ぶ
- 納骨料や位牌代を安く抑える
- 香典返しを簡素化する
また、寺院によっては、経済的な事情を考慮して、戒名料を減額してくれる場合もあります。費用面で不安がある場合は、遠慮なく相談してみるようにしましょう。
戒名の値段は、決して安いものではありません。しかし、故人への想いや願いを形にする大切なものです。費用面をしっかりと考慮しながら、故人への感謝の気持ちを込めて、心に残る戒名を授けてあげましょう。
戒名に関するよくある質問:疑問を解消
戒名について、疑問に思うことはたくさんあると思います。ここでは、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。疑問を解消し、より深く戒名について理解しましょう。
戒名は何回まで変えられるの?
戒名は、原則として一度決まれば変更できません。しかし、宗派や寺院によっては、特別な事情があれば変更を認める場合もあります。例えば、改宗した場合や、新しい戒名を希望する場合などです。変更を希望する際は、事前に所属する寺院に相談する必要があります。
戒名は自分で決められるの?
戒名は、一般的には寺院の住職が故人の生前の行いなどを考慮して、適切な名前を付けてくれます。しかし、希望があれば、事前に相談の上で、故人の名前の一部や好きな言葉などを反映させることも可能です。ただし、すべての希望が叶うとは限りませんので、寺院とよく話し合って決めるようにしましょう。
戒名に漢字の書き間違いがあったらどうすればいいの?
戒名に漢字の書き間違いがあった場合、寺院に連絡して修正してもらう必要があります。寺院によっては、修正費用が発生する場合があります。また、修正が難しい場合もありますので、事前に寺院に確認しておきましょう。
戒名は生きているうちに付けておく必要があるの?
戒名は葬儀が発生した際にお寺様につけてもらうものだと思っている方が多いですが、本来は生前に出家する際に付けられていました。日頃より仏道に精進して出家を希望される場合はお寺の住職様に相談して付けていただきましょう。
戒名を付けるのは義務なの?
戒名を付けることは、法律で義務付けられていません。あくまでも個人の意思に基づいたものです。近年では、戒名を付けない人も増えていますが、故人への感謝の気持ちを表す一つの方法として、多くの人が戒名をつけています。
戒名に関する疑問は、宗派や寺院によって異なる場合があります。何か不安なことがあれば、遠慮なく寺院に相談するようにしましょう。
最後に
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