葬儀やお通夜で着用する白装束。その着せ方は、左前、右前、宗教や宗派によって異なります。一見、同じように見える白装束ですが、実は様々な意味や願いが込められています。本記事では、白装束の着せ方、宗教や宗派による違い、注意点などを詳しく解説します。白装束にまつわる疑問を解消し、故人への感謝の気持ちを持って送るための知識を深めましょう。

白装束とは？その意味と種類について解説

白装束とは、葬儀やお通夜で着用する白い衣服のことです。一般的には、白い着物や喪服を指しますが、地域や宗教、宗派によって、その形や素材、着せ方が異なります。古くから、白は死者を象徴する色として捉えられてきました。そのため、白装束は故人への弔意を表し、悲しみや敬意を込めて着用されます。

白装束には、大きく分けて「死装束」と「生装束」の2種類があります。

死装束

死装束は、故人が着用する衣服です。地域や宗教、宗派によって形や素材が異なりますが、一般的には、白い木綿や麻でできた、シンプルな衣服です。近年では、市販の喪服を着る場合も多いですが、伝統的な死装束を着用する地域や家庭もあります。

生装束

生装束は、喪主に着用する衣服です。一般的には、白い着物や喪服を指しますが、地域や宗教、宗派によって、その形や素材、着せ方が異なります。生装束は、故人への弔意を表し、悲しみや敬意を込めて着用されます。また、生装束は、故人と生きた証として、家族や親族の絆を象徴する意味も持ちます。

白装束は、故人への感謝の気持ちを表す大切な衣服です。故人への思いを込めて、丁寧に着用しましょう。

白装束の着せ方：左前？右前？

白装束の着方は、宗教や宗派によって異なります。一般的には、左前に合わせる場合が多いですが、右前に合わせる場合もあります。左前と右前のどちらが正しいのか、明確なルールはありませんが、地域や家庭によって伝統的な着せ方が受け継がれているケースがあります。

左前に着る理由は、故人を「生きた証」として、家族や親族が寄り添うことを表すためです。一方、右前に着る理由は、故人を「旅立ち」として、故人が天国へ向かうことを表すためです。いずれにしても、故人や遺族への敬意を払い、慎重に決めましょう。

また、非日常的な事象であるため通常とは逆に着せるという説もあります。

白装束の着せ方は、地域の慣習や故人の遺志などを考慮して、遺族と相談して決定するのが一般的です。不明な点があれば、葬儀社や親族に確認しましょう。

宗教や宗派による白装束の着せ方の違い

白装束の着せ方は、宗教や宗派によって異なります。ここでは、主な宗教や宗派における白装束の着せ方の違いについて解説して行きます。

仏教では、一般的に白装束は左前に着ます。これは、故人を「生きた証」として、家族や親族が寄り添うことを表すためです。しかし、宗派によっては、右前に着る場合もあります。例えば、浄土真宗では、故人が極楽浄土へ旅立つことを表すため、右前に着ることが一般的です。

キリスト教では、白装束を着ることは一般的ではありません。キリスト教では、白い衣服は、復活や永遠の命を表す象徴として用いられるため、葬儀の際に着用することはありません。しかし、白い花束や白いリボンなどを用いるケースはあります。

神道では、白装束は神事や祭事の際に着用されることが多く、葬儀の際に着用されることは稀です。神道では、白い色は神聖な色とされています。

このように、白装束の着せ方は宗教や宗派によって異なります。故人を偲ぶ気持ちは、宗教や宗派を超えて共通していると言えるでしょう。

白装束と死装束の違い

白装束と死装束は、どちらも白い衣服ですが、その意味合いは大きく異なります。白装束は、生きた証として、故人を偲ぶために着用される衣服です。一方、死装束は、故人があの世で身につける衣服として、死後の世界における旅立ちを象徴するものです。

白装束は、故人の生前の服装を参考に、故人が生前愛用していた衣服や、故人が好きだった色や柄の衣服を用いることが多いです。一方、死装束は、故人の年齢や性別、宗派などを考慮して、特別な衣服を選びます。

白装束は、葬儀の際に家族や親族が着用することが多いです。一方、死装束は、故人自身が着用します。しかし、近年では、白装束と死装束の区別が曖昧になってきている傾向があります。

白装束は、故人の人生を称え、故人を偲ぶために着用される衣服です。死装束は、故人の死後の世界における旅立ちを象徴する衣服です。どちらも故人を想う気持ちを表す大切なものです。

白装束に込められた意味と願い

白装束には、故人を偲ぶ気持ちとともに、様々な意味と願いが込められています。白い色は、純粋さ、清潔さ、神聖さを象徴し、故人の魂が清らかで、あの世で安らかであるようにという願いが込められています。また、白い色は、死を意味する黒色と対照的な色であり、故人がこの世を去ったことを受け入れ、新たな世界へと旅立つことを祈る気持ちを表しています。

さらに、白装束は、故人の生前の姿を偲ぶため、故人が生前愛用していた衣服や、故人が好きだった色や柄の衣服を用いることが多いです。これは、故人が生きた証として、故人の思い出を大切に守り続けたいという家族や親族の気持ちを表しています。

白装束は、故人への深い愛情と敬意、そして故人の安らかな旅立ちを願う気持ちを表す大切なものです。故人が生きた証として、故人の思い出を大切に守り続け、故人の魂が安らかであるようにという願いを込めて、白装束を身につけましょう。

 

まとめ

白装束は故人への弔意を表すもので、宗教や宗派によって着せ方が異なります。左前に着る場合は故人を「生きた証」として家族が寄り添うことを示し、右前に着る場合は故人が天国へ向かうことを表します。白装束には故人の安らかな旅立ちを願う気持ちが込められています。故人への思いを込めて、丁寧に着用しましょう。

 

最後に

家族葬を検討されている方のために、費用や流れ、参列者、注意点などを詳しく解説しました。故人様と家族の思いを大切に、温かいお別れを実現したい方は、ぜひライフサポートグループにご相談ください。家族葬もみじ会館、大橋直葬センター、早良直葬センターでは、故人様と家族が笑顔で過ごせるお葬式をサポートいたします。「故人が喜ぶお葬式」という理念のもと、丁寧な対応と安心できるサービスをご提供いたします。