2024年10月16日
相続放棄 費用 相場:自分で手続きするなら?弁護士・司法書士に依頼するなら?
相続放棄は、遺産を受け継ぐことを放棄する制度です。手続きは複雑で、費用もかかるため、自分で行うか、弁護士や司法書士に依頼するか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事では、相続放棄の手続き方法や費用、専門家への依頼費用などの相場、メリット・デメリット、よくある質問などを解説します。相続放棄を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
相続放棄の手続きとは?費用や相場、自分でできる手続きについて解説
相続放棄とは、被相続人(亡くなった方)の遺産を相続する権利を放棄することです。遺産の受け継ぎを拒否することで、借金や負債などの相続債務も負わなくて済むというメリットがあります。ただし、相続放棄には手続きが必要で、期限内に手続きを完了させる必要があります。
相続放棄の手続きは、家庭裁判所に申述書を提出する必要があります。申述書には、被相続人の氏名・住所、相続人全員の氏名・住所、相続放棄の意思表示などを記載する必要があります。また、相続放棄の対象となる遺産の範囲も明確に示す必要があります。
相続放棄の手続きは、自分で行うこともできますが、複雑な手続きや書類作成が求められるため、専門家である弁護士や司法書士に依頼する方が安心です。費用は、弁護士や司法書士によって異なりますが、概ね10万円~30万円程度が相場です。
相続放棄を検討されている方は、手続きの内容や費用などをよく理解した上で、自分に合った方法を選択することが重要です。
相続放棄を検討する理由:メリットとデメリットを理解する
相続放棄は、遺産を受け継ぐ権利を放棄することで、借金や負債などの相続債務を負わなくて済むという大きなメリットがあります。しかし、同時に、遺産を受け継ぐことによる経済的なメリットや、故人とのつながりを断ち切るという精神的な負担も考慮する必要があります。相続放棄は、慎重にメリットとデメリットを比較検討したうえで決断すべきです。
相続放棄の主なメリットは、以下のとおりです。
- 相続債務を負わずに済む
- 遺産の管理や処分に関する責任から解放される
- 相続税の負担を回避できる
一方で、相続放棄のデメリットもいくつかあります。
- 遺産を受け継げなくなる
- 故人とのつながりを断ち切る可能性がある
- 相続放棄の手続きに費用や時間がかかる
相続放棄を検討する際は、これらのメリットとデメリットを比較検討し、ご自身の状況に合わせて判断することが重要です。
相続放棄の手続き方法:自分で行う場合と専門家に依頼する場合
相続放棄の手続きは、法律で定められた方法に従って行う必要があります。手続き自体はそれほど複雑ではありませんが、必要な書類や提出先、期限など、注意すべき点はいくつかあります。相続放棄をスムーズに行うためには、自分で手続きを行うか、専門家に依頼するか、どちらが適切なのかを判断する必要があります。
自分で相続放棄の手続きを行う場合
相続放棄は、自分で手続きを行うことも可能です。ただし、手続きに不備があると、相続放棄が認められない可能性があるため、注意が必要です。自分で手続きを行う場合は、以下の手順に従う必要があります。
- 相続放棄の申述書を作成する
- 必要な書類を揃える
- 家庭裁判所に申述書と書類を提出する
相続放棄の申述書は、家庭裁判所のホームページからダウンロードできます。必要な書類は、相続人や遺産の内容によって異なりますので、事前に家庭裁判所に問い合わせて確認しておくのがおすすめです。
専門家に相続放棄の手続きを依頼する場合
相続放棄の手続きをスムーズに行いたい場合、または手続きが複雑で不安な場合は、弁護士や司法書士などの専門家に依頼することを検討しましょう。専門家であれば、相続放棄に関する知識や経験が豊富で、手続きの代行やアドバイスを受けることができます。
専門家に依頼するメリットは、以下のとおりです。
- 手続きがスムーズに行える
- 手続きの不備を防ぐことができる
- 相続放棄に関する疑問点を解消できる
専門家に依頼する場合、費用が発生します。費用は弁護士や司法書士によって異なりますので、事前に問い合わせて確認しておく必要があります。
自分で手続きを行うか、専門家に依頼するか、どちらが適切かは、ご自身の状況や相続放棄の難易度によって判断する必要があります。手続きに不安がある場合は、専門家に相談することをお勧めします。
相続放棄に必要な書類:準備すべき書類と提出先
相続放棄の手続きを行うには、いくつかの書類を準備する必要があります。必要な書類は、相続人や遺産の内容によって異なりますが、基本的には以下の書類を揃えておく必要があります。
相続放棄の申述書
相続放棄の申述書は、相続放棄の意思を表明する書類です。自分で作成する場合は、家庭裁判所のホームページからダウンロードできます。申述書には、以下の内容を記載する必要があります。
- 相続人である旨
- 相続放棄をする財産
- 相続放棄をする理由
- 相続放棄の意思表示
申述書の作成には、法律の専門知識が必要となります。自分で作成する場合は、内容に誤りがないか、事前に専門家に確認してもらうことをおすすめします。
戸籍謄本
戸籍謄本は、相続人の続柄を証明する書類です。被相続人(亡くなった方)の戸籍謄本と、相続人全員の戸籍謄本が必要です。戸籍謄本は、市区町村役場で取得できます。
遺産の所在を証明する書類
遺産が不動産などの場合は、不動産登記事項証明書などの書類が必要です。遺産が預金などの場合は、預金通帳などの書類が必要です。遺産の所在を証明する書類は、遺産の種類によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
その他必要な書類
上記以外にも、相続放棄の申述書に添付する必要がある書類は、状況に応じて異なります。例えば、被相続人が遺言を残している場合は、遺言書が必要です。必要な書類は、家庭裁判所に問い合わせて確認してください。
書類の提出先
相続放棄の申述書と必要な書類は、被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所に提出します。提出は、直接窓口に持参するか、郵送で送付できます。郵送する場合は、簡易書留などで送付してください。
相続放棄に必要な書類は、状況に応じて異なります。自分で書類を準備するのが難しい場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。
相続放棄の費用相場:弁護士・司法書士に依頼した場合
相続放棄の手続きは、自分で行うこともできますが、複雑な手続きや専門的な知識が必要となる場合もあります。そのため、弁護士や司法書士などの専門家に依頼する人も少なくありません。相続放棄を専門家に依頼した場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか?
相続放棄の費用は、依頼する専門家や案件の難易度によって異なりますが、一般的には以下の費用がかかります。
着手金
着手金は、弁護士や司法書士が業務を開始する際に支払う費用です。相続放棄の案件の場合、着手金は10万円~50万円程度が相場です。案件の難易度や依頼内容によって費用は変動します。
成功報酬
成功報酬は、相続放棄の手続きが成功した場合に支払う費用です。成功報酬は、着手金の10%~30%程度が相場です。成功報酬は、相続放棄が認められた場合のみ支払うため、事前に弁護士や司法書士と相談して、成功報酬の金額を決定しておきましょう。
実費
実費は、弁護士や司法書士が業務を行う際に発生した費用です。実費には、郵送料や交通費、書類作成費用などが含まれます。実費は案件によって異なりますが、1万円~5万円程度が相場です。
相続放棄を専門家に依頼する際は、弁護士や司法書士に相談して、費用について明確な説明を受けることが重要です。費用だけでなく、弁護士や司法書士の経験や実績なども考慮して、信頼できる専門家を選びましょう。
相続放棄に関するよくある質問:手続きの疑問を解決する
相続放棄は、複雑な手続きを伴うため、多くの疑問があるかと思います。ここでは、相続放棄に関するよくある質問をまとめ、疑問を解消するヒントをご紹介します。
相続放棄の期限は?
相続放棄の期限は、相続開始を知った時から3ヶ月以内です。相続開始とは、被相続人が亡くなったことを知った時点を指します。ただし、相続開始を知った日から3ヶ月以内に、家庭裁判所に相続放棄の申述をする必要があります。
相続放棄は誰にでもできるの?
相続放棄は、原則として誰でもできます。ただし、相続放棄にはいくつかの制限があります。例えば、相続放棄をすることで、他の相続人に不利益が生じる場合や、相続放棄をすることで法律上の義務を果たせなくなる場合などは、相続放棄が認められないことがあります。
相続放棄をした後に、財産を受け取ることができるの?
相続放棄をした後は、原則として相続財産を受け取ることができません。ただし、相続放棄をした後に、相続財産の一部を贈与されたり、遺産分割協議で財産を受け取ったりすることができる場合があります。
相続放棄の手続きは自分でできるの?
相続放棄の手続きは、自分で行うこともできます。ただし、複雑な手続きや専門的な知識が必要となる場合があります。そのため、手続きに不安がある場合は、弁護士や司法書士などの専門家に依頼することをおすすめします。
相続放棄に関する疑問は、弁護士や司法書士などの専門家に相談するのが一番です。専門家は、個々のケースに合わせた適切なアドバイスをしてくれます。相続放棄の手続きを行う前に、必ず専門家に相談するようにしましょう。
まとめ
相続放棄は、被相続人の遺産を受け継ぐ権利を放棄する制度です。借金や負債などの相続債務を負わずに済むメリットがありますが、遺産を受け継げなくなるデメリットもあります。手続きは複雑で、自分で行う場合と専門家である弁護士や司法書士に依頼する場合があります。自分で行う場合は費用は抑えられますが、手続きが複雑で、不備があると認められない可能性も。専門家に依頼する場合は費用はかかりますが、手続きがスムーズで、専門的なアドバイスを受けることができます。相続放棄の手続きを検討する際は、メリットとデメリットを比較検討し、ご自身の状況に合わせて、自分で手続きを行うか、専門家に依頼するかを判断しましょう。
最後に
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