葬儀後の各種手続き

葬儀後の費用には各種様々な
ジャンルがあります。
どこまで準備や御礼をしないと
いけないのか、初めての場合は
全くわかりません。
葬儀の時から一緒に担当してくれた
スタッフに確認しながらだと
安心できるでしょう。

また、当社でお葬式をされた方の中で
ご希望のお方様には
無料にて提携税理士事務所を紹介
させていただきます。
お気軽にお問い合わせください。

1.挨拶回り

挨拶回り

最近は家族葬が増え以前ほどの挨拶回りは必要がなくなってきました。
ここでは挨拶する可能性が高い順にお伝えいたします。
とはいえ大切な家族を亡くされた直後です。決して無理はしないでよいでしょう。
他のサイトでは「挨拶しないと故人の顔をつぶす」や
「最低限の礼儀」と紹介している所もありますが、
それはあくまで故人が社会的な立場にいた時の事です。
気にしすぎないようにしてください。

① 寺院などの宗教者

葬儀が終って3日以内が望ましいでしょう。「お礼参り」ともいいますが、事前に電話でいらっしゃる時間を確認して伺いましょう。お勤めいただいたお礼ですので、お骨や位牌、遺影は持参しなくてよいです。また、「お布施」をお渡ししていない場合は、この時に渡すのもよいでしょう。また、可能であれば49日法要や納骨の日時も決められるとその後の日程調整がしやすくなります。菓子折り程度は持参してよいでしょう。

② お世話になった近所の方

以前の葬儀では「炊き出し」といって、隣近所の女性陣がご飯を作ったりしたものです。今はご近所の助けを借りることはほとんどありません。しかし「駐車場を貸してくれた」「町内会の連絡係をしていいただいた」など何かしらサポートしていただいた方には御礼をしましょう。誰の助けか不明な時には回りの親族に聞いてみるのもよいでしょう。菓子折り程度は持参してよいでしょう。過分にならないように注意が必要です。

③ 会社の勤務先(故人が現役の会社員の場合)

故人が現職で勤めていた時には、直接お世話になっていた直属の上司か総務課を訪ねて事務手続きで必要な書類の確認も含めて伺いましょう。故人が現役の場合、弔問客が多いため、受付を手伝っていただいたりすることもあります。その方々に御礼する時は通夜葬儀の時に「寸志」として3,000円~5,000円の御包みをお渡しするのが良いでしょう。会社の規模にもよりますが、総務課及び故人が在籍した部署の方々分の菓子折りを持参するとより丁寧です。私物が残っている場合には片付けも行いましょう。

2.挨拶状・事後通知状

挨拶状・事後通知状

葬儀の際に「供花」や「弔電」をいただく事があります。
これは参列できないからという理由や故人や遺族への想いが特に強い方が送られます。
そしてもちろん費用が発生しています。一番多いのは葉書での御礼です。
葉書は縦書きで、プリントでも構いません。
ライフサポートもみじ会館のお勧めは、文面はプリント、表面は手書きです。
丁寧に書くことで相手にお気持ちが伝わるでしょう。
筆ペンや万年筆を使用し、ボールペンは避けます。
また送り先が故人か会社か、弔電だけか供花も頂いたのかで
文面を変えると更に良いでしょう。
どうしても品物と一緒に送りたいと考える方もいるかもしれません。
しかし相手が恐縮することがありますので、49日納骨法要後の香典返しで
気持ちも含めて少し高額な商品を送ることが一般的です。
また「家族葬」を営み、広く知らせなかった場合にも理由とお詫び分を記し送ります。

① 供花・弔電(個人)例文

ご供花・御弔電を頂き誠に有難う御座います
(※供花のみ弔電のみの場合、赤字を書き換えます)
拝啓
先般 故 ●● ●● 儀
葬儀の折には立派なお供え花・御弔電を賜りまして誠に有難う御座いました
謹んでお受けいたし霊前に供えさせていただきました
故人の最期を飾ってくださいました御心遣いに感謝申し上げるとともに
故人への生前の御厚誼に対し厚く御礼申し上げます
何卒これからもよろしくご指導ご鞭撻くださいますようお願い申し上げます
敬白

ライフサポートもみじ会館では当社葬儀後のお客様に限り、住所録をご用意いただければ、印刷、筆耕どちらも対応しております。お気兼ねなくご依頼ください。

② 供花・弔電(会社)例文

ご供花・御弔電を頂き誠に有難う御座います
(※供花のみ弔電のみの場合、赤字を書き換えます
拝啓
先般 故 ●● ●● 儀
葬儀の折には立派なお供え花・御弔電を賜りまして誠に有難う御座いました
謹んでお受けいたし霊前に供えさせていただきました
故人の最期を飾って下さいましたご芳情に心より御礼申し上げます
お陰様をもちまして葬儀も滞りなく終えさせていただきました
格別なご高配につきまして重ねて厚く御礼申し上げます
末筆ながら幾久しいご健康と御社の益々のご発展をお祈り申し上げます
敬白

ライフサポートもみじ会館では当社葬儀後のお客様に限り、住所録をご用意いただければ、印刷、筆耕どちらも対応しております。お気兼ねなくご依頼ください。

③ 事後通知状例文

先般 父 ●● ●● 儀 令和●年●月●日永眠いたしました
謹んで皆様にお知らせ申し上げます
早速お知らせ申し上げるべき処ではございましたが
御通知が遅れました事を深くお詫び申し上げます
尚 葬儀は故人の希望により家族にて●月●日に滞りなく相済ませました
生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます
〒815-0004福岡県福岡市南区高木一丁目一六番二七号
山田 太朗
携帯090●●●●●●●●

ライフサポートもみじ会館では当社葬儀後のお客様に限り、住所録をご用意いただければ、印刷、筆耕どちらも対応しております。お気兼ねなくご依頼ください。

3.香典返し費用

香典返し費用

葬儀の際に御香典を頂いた方へのお返しです。
香典というのは助け合い(互助)の精神から頂くものですが、
日本人特有のお返し精神で昔は「半返し」といって、
頂いた額の半額に相当する商品を返していました。
最近は手渡しできずに宅急便で送ることが多く、送料の負担も増えてしまいます。
そこで「1/3返し」が多くなってきています。
葬儀当日に「即返し・当日香典返し」を行った場合は高額な方だけ準備をします。
時期としては49日納骨法要後が一般的で、納骨法要を前倒しした時には
行った日の翌日に先様へ到着するようにお手配します。

手順① 香典を開く

頂いた香典からお金を出します。受付で記帳したカード(もしくは帳簿)に入っていた金額を記載します。

手順② 振り分ける

すべての香典を開いたら、お記帳カードを金額ごとに振り分けます。
そしてお返しの金額を決めます。(5,000円なら2,000円の商品というように)

手順③ データ入力

金額ごとにデータ入力をします。(名前・電話番号・住所・商品番号・個数)

手順④ 商品を決める

商品番号を一律に決めた商品にするかは、ご検討ください。
(ここに合わせて選別すると時間はかかりますが丁寧です)

商品 商品 商品

手順⑤ 御礼状

御礼状のタイプを決めます。

  • K-01(仏式、法要名無・戒名無) K-01(仏式、法要名無・戒名無)
  • K-02(仏式、法要名有・後・戒名無) 仏式、法要名有・後・戒名無
  • K-03(仏式、法要名有・後・戒名有) K-03(仏式、法要名有・後・戒名有)
  • K-04(仏式、法要名無・戒名無・追伸分中有) K-04(仏式、法要名無・戒名無・追伸分中有)
  • S-01(神式、法要名無) S-01(神式、法要名無)
  • S-01(神式、法要名有・後) S-01(神式、法要名有・後)

手順⑥ 熨斗

熨斗のタイプを決めます。

熨斗 熨斗 熨斗

手順⑦ 注文する

ライフサポートもみじ会館に注文します。

ご注文書 ご注文書
ご注文書ダウンロード

ご記入されたご注文書を下記の番号まで送信してください。

092-510-0394

4.法要準備

法要準備

葬儀が終ったからといって故人様の供養が終了するわけではありません。
「追善供養」という言葉があるように生きているものは亡き故人に対して
功徳を積んで魂を弔い、冥福を祈ることで故人様を救うとともに
自分の生き方を見つめなおす機会とします。
特に節目の法事では親戚縁者を呼び、法要をするのが一般的です。

ライフサポートもみじ会館では御礼状の準備からすべて承っていますので、
遠慮なくお声掛けください。葬儀担当者がそのままお客様担当になるのもライフサポート
の特徴の一つです。葬儀の時からの面識でご安心いただけるかと思います。

手順① 日程候補の用意

家族と相談して法要を行いたい日程の候補を複数用意しましょう。
親族全員の予定を合わせる必要はありませんが、主たる家族(遺族)は参加したほうが良いでしょう。また、希望日にお寺様の都合がつかない場合もありますので複数の候補日を用意しておきましょう。

手順② 法要の予約

お寺様になるべく直接伺い、法要の予約を行います。
49日法要の場合は法要後、納骨をするケースが多いのでお墓や納骨堂がある場所で行うのが一般的です。納骨先が寺院であればお寺でするのもよいでしょう。納骨先が一般の霊園の場合は霊園に「法事室」がありますのでそこを予約するのが良いでしょう。

手順③ 案内状の送付

日程が決まったら親戚縁者に案内状を作成し送付します。礼状には「日時」「場所」「参加人数」「問合せ先」「喪主」を記載します。可能であれば返信用はがきもつけるのが後の集計に便利です。最近は案内状を作成せずに電話連絡のみで確認をとることが多くなっていますが、丁寧なのは案内状です。また家族葬の流れで遺族だけで法事を行うケースも増えていますが、供養を重んじる高齢の親戚から文句を言われないように注意が必要です。

案内状の送付 案内状の送付

手順④ 会食会場の決定

法要終了後、会食をするのが一般的です。自宅などで行う場合は仕出しの弁当や箱膳を用意します。より丁寧にする場合、法事料理専門店で「会席料理」を用意してもよいでしょう。どうしても会食が行えない場合は折り詰めの弁当やお酒などを持ち帰り用に準備します。(食中毒の関係で準備できない業者さんもいます)数の確認は足りないと失礼になりますし、一度注文したらキャンセルできない可能性もありますので注意が必要です。

手順⑤ 引き出物の準備

法事に参列される方は「ご仏前」として金品を御供えするのが一般的です。そのお返しに引き出物を持ち帰っていただきます。又は「供養返し」としてお帰り頂いた家のお仏壇にお供えできる「お菓子」を準備する事もあります。お食事も振る舞う場合、引き出物も出すと、頂いた御供より過分にならないようにすることも大事です。通常、御包みを1万円と想定し、5,000円のお食事、2,000円の引き出物とするのが妥当かもしれません。お食事会場のご親戚の席に用意しておくか、会食終了後に一人ずつ御手渡しするのが良いでしょう。

5.位牌・仏壇準備

位牌・仏壇準備

① ご位牌

ご位牌

葬儀の時は白木の位牌を用います。これは「仮位牌」と言って49日までの位牌と言われています。それまでに塗り位牌や過去帳を準備して、「魂入れ」のお経をあげていただきます。
白木の位牌は「魂入れ」が終ったらお寺様にお焚き上げしていただきます。
最近は「塗り位牌」「唐木位牌」「繰り出し(回出)位牌」「モダン位牌」「インテリア位牌」など様々なデザイン、価格のものが増えてきております。位牌の大きさも総高10cmくらいのものからありますので、ご自宅の様式、お仏壇の大きさ等に合わせた形で準備するのが良いでしょう。また発注から納期までは一般的に2週間です。
宗教により位牌を準備しなかったり、白木の位牌をそのまま仏壇に祀られる方もいらっしゃいます。
ライフサポートもみじ会館でもすべての種類の御位牌を取り扱っております。価格も1万から3万円の比較的安価で販売しております。

② お仏壇

ご位牌

新仏のお家では仏壇がありません。一般的には49日までに準備する必要があります。
本尊の準備まで整ったら「開眼供養」を行います。「仏壇開き」とも言います。
お仏壇は家の中のお寺や故人が住まう家とも言われます。昔に比べて宗教観も多様になってきていて、それに合わせて様々な種類のお仏壇が存在します。安いもので10万円以下から100万円未満のお仏壇が広く扱われております。注意が必要なのはあくまでも仏壇本体のお値段です。中に祀る本尊や仏具関係は別売りです。もちろん材質により価格も様々で、この費用も考えておかないと、支払いが高くなってしまいます。
すでにお仏壇がある場合はそのまま使い続けても大丈夫です。以前の仏壇は100万円を超えるものが多かったですが、なぜかというとお仏壇は一時代に一つの買い物と言われていたためです。例えば100年使い続ける場合、100万円の仏壇なら年1万円の費用と計算できたからです。すでにあるお仏壇の消耗が激しい場合は新たな故人様が発生した時点での買い替えの機会としてもよいかもしれません。
ライフサポートもみじ会館でもお仏壇販売をしております。ショップ運営をしていない分、お仏壇屋さんより安価にご提供しております。現物を見たい場合は「お仏壇のはせがわ」店とも提携しております。

6.お墓の準備

お墓の準備

① 墓石

お寺の敷地内にある墓石が並んでる墓地を「境内墓地」と呼びます。民間や市営の霊園にある墓地を「霊園墓地」と呼びます。昔ながらの一般の土地にある墓地を「野墓地」と呼びます。
代々受け継がれてきたお墓がある場合は、新規購入する必要はありませんが、分家(一般的に跡継ぎ以外の男子)は基本的に本家のお墓には入れません。本家のお墓に入れたいときは本家の継承者の許可が必要です。また納骨後の必要経費負担の話し合いも必要になります。
墓石は規格墓地と自由墓地に分かれます。
規格墓地とは墓石の種類、大きさが統一された形の事です。区画一帯が同じ墓石が立ち並びます。個特有の違いはありませんが霊園側としては大量購入によるコスト低減により比較的安価に購入できます。一般的に100万円前後です。
自由墓地とはその名の通り自由に墓石を選ぶことができます。縦型・横型・デザイン型など好きなデザインを選び、また、墓石の種類も多様な中から選ぶことができます。その分費用は高めで最低でも200万円前後以上が一般的な価格です。
境内墓地や市営霊園の場合、空きの区画が発生しない限り新規では殆ど建てることはできません。墓地とは土地を購入することではありません。使用する権利の購入です。他には年間管理料金は必ず発生します。
ライフサポートもみじ会館では福岡県内34霊園のご案内が可能です。商談の場にも葬儀施行担当者がしっかりと付き添いますのでご安心ください。

② 納骨堂

納骨堂

納骨堂はお寺が施設内で運営する御骨壺を収める仏壇のようなお墓です。墓石を建てるよりは安価な上、管理も大変ではないので人気です。平均的な価格は80万円くらいです。納骨堂の大きさ=価格で、納められる御骨壺の数も限られます。
先々、継承する人がいなくなっても永代合祀といってお寺にある合同墓に納めることもできます。基本的にはお寺の檀家になり、今後継続的に寺院に貢献していかなければなりません。お寺との付き合いが面倒だと思われる方にはお勧めできません。最近は宗教問わずに受け入れる寺院も増えてきております。
ライフサポートもみじ会館でも県内数か所の安価な納骨堂を運営されている寺院を紹介することも可能です。ご希望であれば葬儀施行担当者が同席も致します。

③ 樹木葬

樹木葬とは墓石や納骨堂の代わりに樹木をシンボルツリーとして祀るお墓です。樹木葬は大きく分けて二種類に分けられます。「土埋型」と「公園型」です。
「土埋型」はお骨をパウダー状にした後、土中に埋める方法です(竹筒などにお骨を収めて埋める方法もあります)埋めたところに桜の苗木などを植えて、何十年とかけて大きく育てていけるのも魅力です。しかし、苗木が上手に育たなかったり、山の斜面などに立地してる場合が多く、荒れ地になってしまう心配と容易にお参りに行けない環境でもあります。
「公園型」は霊園の一角に樹木葬スペースがあり、シンボルとなる木の周りに御骨壺ごとに納めていく方法です。墓石を建てるよりスペースを最小でよいため安価に設定できます。またお参りにも公共交通機関を使用していけるのも魅力の一つです。
すべての霊園に樹木葬スペースがあるわけではないので注意が必要です。価格帯は50万円以内でおさまるのが一般的です。

③ 散骨葬

散骨葬

ここでいう散骨は「海上での散骨」です。日本では散骨に関する明確な法律はありません。節度を持って行うのであれば違法ではないという見解を国が提起しています。最低限、お骨をパウダー化してお骨と判別できないようにする、人目のあるところで行わない、行業関係者の迷惑にならないようにする、等の配慮を行えば問題ないでしょう。
散骨葬には遺族親族が乗船する場合があります。この時は比較的料金は高めで15万円から30万円ほど必要になります。また天降にも左右されやすいので注意が必要です。
最近の主流は「委託散骨」です。散骨業者に遺骨を預け、散骨をしてもらう方法です。日にち指定等はできません。終わったら「散骨証明書」という散骨時の写真や、散骨位置情報を記したアルバムが届くのが一般的です。価格も5万円前後と安価に行えます。
海への散骨はどこに行っても繋がっていると思えるのが利点です。行く先々で手を合わせることで供養とすることができます。
ライフサポートもみじ会館では自社のスタッフで散骨に行っております。基本的には春・秋の年二回出向しています。散骨場所は博多湾及び玄界灘近郊です。

7.葬祭費(埋葬料)の申請

葬祭費(埋葬料)の申請

日本の医療保険制度は全ての国民が医療を受けられるようになっています。
必ず公的な医療保険に加入することが義務付けられており、
ご家族が亡くなり葬儀を行った後には健康保険証の返却と資格喪失届の提出が必要です。
その時に葬祭費支給の申請をすると「葬祭費」「埋葬費」が受け取れます。

① 国民保険加入者

国民健康保険の加入者が亡くなった場合は14日以内に保険証の返却を市町村役場(故人)に行います。その時に同時申請することで何度も足を運ばなくてよくなります。
必要なものは、故人の保険証、葬儀を行った方及び亡くなられた方の姓名がわかる書類(会葬御礼状・葬儀代金領収書・埋火葬許可証のいずれか)、印鑑、振込先口座番号(通帳)です。代理で手続きを行う時は委任状が必要な場合もあります。福岡市内での給付額は3万円です。申請期限は葬儀を行った日の翌日から2年間です。

② 社会保険・各共済組合・加入者

社会保険や各共済組合の加入者が亡くなった場合は保険証の資格喪失届は基本的に事業主が行います。すみやかに保険証(家族分も含む)を会社の総務担当者へ返却しましょう。
その際も葬儀を行った人に対して「埋葬料」「埋葬費」「家族埋葬料」のいずれかが申請すれば給付されます。金額はどれも5万円です。申請に関しては事業主が保険証の返却と同時に申請してくれますので必要書類があれば保険証の返却と合わせて同時に行いましょう。申請期限は死亡した日の翌日から2年です。埋葬費の場合は埋葬を行った日の翌日から2年です。

8.年金を受給

年金を受給

① 故人が年金を受けていた場合

亡くなられた方が厚生年金や国民年金より年金を受けていたり、加入していた場合は、年金を受ける権利がなくなるため、「受給権者死亡届」の提出が必要となります。この手続きが遅れると年金を受け取りすぎることとなり、後で返さなければならなくなりますのでご注意ください。
手続きには「年金受給権者死亡届」に「年金証書」の他、死亡届の事実を確認できる戸籍謄本か死亡診断書を添えて提出してください。届け先は厚生年金や国民年金の場合は故人の住所地の年金事務所です。

東福岡年金事務所:福岡市東区馬出3-12-32/092-651-7967
(※国民年金のみ⇒東区 宗像市 古賀市 福津市 糟屋郡)
博多年金事務所:福岡市博多区博多駅東3-15-23/092-474-0012
(東区 博多区 宗像市 古賀市 福津市 糟屋郡)
中福岡返金事務所:福岡市中央区大手門2-8-25/092-751-1232
(中央区)
西福岡年金事務所:福岡市西区内浜1-3-7/092-883-9962
(西区 城南区 早良区 糸島市)
南福岡年金事務所:福岡市南区塩原3-1-27/092-552-6112
(南区 筑紫野市 春日市 大野城市 太宰府市 朝倉市 那珂川市 朝倉郡)
大牟田年金事務所:福岡県大牟田市大正町6-2-10/0944-52-5294
(大牟田市 柳川市 みやま市)
久留米年金事務所:福岡県久留米市諏訪野町2401/0942-33-6192
(久留米市 八女市 筑後市 大川市 小郡市 うきは市 三井郡 三潴郡 八女郡)
小倉北年金事務所:福岡県北九州市小倉北区大手町13-3/093-583-8340
(門司区 小倉北区)
小倉南年金事務所:福岡県北九州市小倉南区下曽根1-8-6/093-471-8873
(小倉南区 行橋市 豊前市 京都郡 築上郡)
直方年金事務所:福岡県直方市知古1-8-1/0949-22-0891
(直方市 飯塚市 田川市 宮若市 嘉麻市 鞍手郡 嘉穂郡 田川郡)
八幡年金事務所:福岡県北九州市八幡西区岸の浦1-5-5/093-631-7962
(若松区 戸畑区 八幡東区 八幡西区 中間市 遠賀郡)
総務省人事・恩給局:東京都新宿区若松町19-1/03-5273-1400

② 故人が受け取っていない年金がある場合

年金を受けている方が亡くなった時にまだ受け取っていない年金や、亡くなった日より後に振込みされた年金のうち、亡くなった月分までの年金については、未支給年金としてその方と生計を同じくしていた遺族が受け取ることができます。

例:通常6月・7月分の年金が8月15日に支給されます。8月5日に亡くなった場合は8月分の年金のみ満額支給されます。支給日は10月15日です。9月1日亡くなると8・9月二か月の年金が満額10月15日に支給されます。

③ 遺族が年金を受けられる場合(遺族年金)

遺族年金は、国民年金または厚生年金保険の被保険者が亡くなった時に、その方によって生計を維持されていた遺族が受けることができる年金です。
遺族年金には、「遺族基礎年金」「遺族厚生年金」があり、故人の年金の納付状況などによって、いずれかまたは両方の年金が支給されます。
遺族年金を受け取るには、故人の年金の納付状況・遺族年金を受け取る方の年齢・優先順位などの条件が設けられています。
詳しくは下記日本年金機構のホームページをご覧ください。

・遺族年金
国民年金の被保険者が受給要件を満たして亡くなった場合に支給されます。受給要件は保険料納付済期間が加入期間の3分の2以上あることです。対象者は18歳到達年度の末日を経過していない子等です。

・遺族基礎年金(受給要件・支給開始時期・計算方法)

・遺族厚生年金(受給要件・支給開始時期・計算方法)
厚生年金の被保険者が受給要件を満たして亡くなった場合に支給されます。受給要件は保険料納付済期間が加入期間の3分の2以上あることです。対象者は妻や子や孫(18歳到達年度の年度末を経過していない者)です。

・死亡一時金
故人が国民年金加入者として保険料を36月以上納めていて、老齢基礎年金や障害基礎年金を受けないまま亡くなった時に故人に生計を同じくしていた遺族に支給されます。

・寡婦年金
故人が国民年金加入者として保険料を納めた機関が10年以上ある夫が亡くなった時に10年以上継続した婚姻関係があり故人に生計を維持されていた妻に対して支給されます。

9.相続の協議と名義変更

相続の協議と名義変更

相続とは人が死亡した時に財産上の権利義務を受け継ぐことをいいます。
死亡した人を「被相続人」、財産を受け継ぐ人を「相続人」といいます。
相続はプラスの財産だけでなく、マイナスの財産(借金)も含まれます。

相続人の資格のある者は、まずは配偶者です。
配偶者はどんな場合でも相続人の資格があります。
次に子供(孫)が第一順位、親が第二順位、兄弟姉妹が第三順位です。
子がいれば親や兄弟姉妹には資格はありません。

① 法定相続分

法定相続分とは財産の割り当てのことをいいます。遺言による指定がない場合は法律で相続分を定めています。相続人が一人の場合はその一人が全財産を相続します。複数の相続人がいる時は民法第900条に従って分配されます。

  1. 相続人が配偶者と子供の時
    相続分は配偶者2分の1、子供2分の1です。
  2. 相続人が配偶者と親の時
    被相続人に子供がいいない時は配偶者3分の2、親が3分の1です。
  3. 相続人が配偶者と兄弟姉妹の時
    被相続人に子供も親もいない時は配偶者が4分の3、兄弟姉妹が4分の1です。
    同じ順位が複数人いる場合は均等分割します。
法定相続分

② 遺留分

遺留分とは遺言者が全ての財産を寄付するとしたとしても相続人が異議を唱えれば一定の割合で必ず相続できるように定められたものを言います。
相続人が親だけの場合は3分の1、その他は2分の1です。兄弟姉妹には遺留分はありません。つまり遺言者は相続人が兄弟姉妹の時だけ全ての財産を自由にする権利があります。それ以外は全ての財産を自由にできないということです。

遺留分

③ 遺産分割協議

遺産分割協議とは遺言がなく相続人が複数いる場合に遺産の分割について協議することをいいます。協議が整わない場合は家庭裁判所に分割請求をすることができます。
遺産分割協議を行わない時は民法の定める法定相続分で相続人全員に分割することになります。遺産分割協議は相続人全員が参加しなければなりません。
また「寄与分」といって故人の生前中に相続人の中で財産の維持や増加にたいへん寄与した人がいた場合、不公平感をなくすためにその相続人に財産の配分を多くすることも問題なく協議を進めるうえで大切なことです。
遺産分割協議書の様式は自由ですが、故人と相続人を特定し、不動産の表示は登記簿謄本の記載の通りにします。遺産を取得しない方も含め相続人全員で氏名を自署して実印を押印します。

・相続財産の名義変更の方法は?

10.相続税の申告

相続税の申告

相続税とは死亡した人の財産を相続や遺贈によって受け継いだ人にかかる「国税」です。
財産を受け継いだ人すべてが相続税を納めないといけないわけではありません。相続税の申告が必要なのは基礎控除額を超えた相続が発生した時です。超えない場合は申告する必要はありません。
基礎控除額は3,000万円と法定相続人一人につき600万円です。配偶者と子供一人の場合、4,200万円までは課税されません。4,200万円を超える部分が相続税の対象となります。
故人の確定申告は故人が死亡した日の翌日から四か月以内に「所得税の順確定申告」を行わなければなりません。

・準確定申告が必要な人・不要な人

11.生命保険の申告

生命保険の申告

故人が生命保険に加入していた場合、生命保険会社に請求書を請求し、必要書類を添付し請求します。
必要書類には、①死亡保険金請求書、②死亡診断書、③被保険者の住民票、④保険証券などがあります。
保険会社により異なりますので、連絡をして確認をお勧め致します。

12.その他

その他

自動車、ゴルフ会員権の他、電気、ガス、水道などの料金引き落としの名義変更や解約、又、クレジットカードやインターネットプロバイダーの名義変更や解約も忘れるとそのまま請求書が届きますのでなるべく早めに手続きしましょう。